新たな新型コロナ対策補助金導入、雇用維持、投資促進を図る

ハンガリー外務貿易省は7月6日、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた大企業の競争力を高め雇用維持と新規投資を支援する目的で、新たな補助金制度の導入を発表した。補助金の総額は500億フォリント（約170億円、1フォリント＝約0.34円）。

実施機関であるハンガリー投資促進局（HIPA）は同日、ウェビナーで英語にて概要を説明するとともに、募集も開始した。

補助金の概要は以下のとおり。

〇フォリントでの現金支給。返済不要。全額前払いまたは後払い。

〇補助金の対象になる主な条件：

1. 2020年3月12日から8月31日までに、新型コロナの影響で売り上げまたは受注が前年同時期と比べ25％以上減少している法人。
2. 2022年6月30日までにハンガリー国内で160万ユーロ以上の投資計画がある法人。
3. 製造業およびビジネスサービスセンター。対象外の業種は農業、漁業・養殖業、鉄鋼、造船、石炭・エネルギー、合成繊維、運輸、卸・小売り、公共施設等の運営、貿易、観光。

〇1法人当たりの補助金の上限は、新型コロナの影響による損失額の100％かつ投資額の50％。

〇具体的な補助額は、新型コロナによる損失、新規投資計画や雇用維持などの申請内容を審査のうえ決定される。

本件に関する問い合わせ先はハンガリー投資促進局（HIPA）（e-mail：compensation2020@hipa.hu）まで。

（ジョルト・オルマンディ、奥村明子）