PCR検査の受診可能なトラベルクリニックなどのリスト公開
(世界、ASEAN)
アジア大洋州課
2020年07月09日
経済産業省は7月3日、PCR検査が受診可能なトラベルクリニックなどのリストをウエブサイト上で公開した(注)。現在、世界的に出入国には厳しい制限が設けられる中、経済産業省は今後、ビジネス上必要な人材などの出入国について例外的な枠を設置する予定とする。この際、邦人が出国する際に相手国の要請に応じて、PCR検査証明の事前提出を求められる場合がでてくる。その場合は、本リストが検査クリニックを選定する際の一助となる。
現在、ASEAN各国も厳しい入国規制を課している。例えば、インドネシアの場合、一時滞在許可(KITAS)・定住許可(KITAP)を保持する外国人など限定的な入国が認められている。その場合も、インドネシア政府は入国条件の1つに、PCR検査の陰性証明書を求めている。事前に証明書を準備できない入国者のために、インドネシア政府はインドネシア到着時に、特定空港において、迅速抗体、PCR検査を含む追加的な健康検査が実施できる措置を設けている()。
今後、政府と各国との交渉次第で、必要な人材の往来が進むとみられる。その際に、必要となるPCR検査の陰性証明書について、インドネシアのように、各国到着後の検査方式の場合、万一、現地で陽性反応が出た場合は、時間・コストの面で渡航者の負担は重くなる。そうした中、本リストの紹介は、そうしたリスクを回避でき、渡航者の利便性に資するとみられる。
(注)本リストは、日本渡航医学会からの提供による。リストは随時更新されるため、最新オンライン ブラック ジャックは日本渡航医学会のウエブサイトでの確認が必要。
(新田浩之)
(世界、ASEAN)
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