第1四半期のGDP、成長率が鈍化し前年同期比1.7%に

(ポーランド)

ワルシャワ発

2020年06月04日

ポーランド中央統計局(GUS)は5月29日、2020年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(季節調整済み)を前年同期比で1.7%、前期比でマイナス0.4%と発表した(添付資料表参照)。前年同期比では、前期の成長率より1.8ポイント、前年同期の成長率より3.2ポイント低下した。

需要項目別にみると、多くの項目で伸び率が前期の数値から落ち込んだ。前年同期比4.0%前後の伸び率を維持していた個人消費は、0.8%増と前期から2.8ポイント下落した。一方、3.5%増となった政府消費支出は、前期から0.4ポイントの低下にとどまり、大きな変化はみられなかった。

今回の発表に関し、開発省は、投資が減速したとし、新型コロナウイルスによる不確実性が高いことを踏まえると、特に民間投資はさらに減速すると予想している。一方で、国が投資を継続することで、公共部門が投資を増大させる原動力となるかもしれないと、期待を寄せた。また、第2四半期のGDP成長率がさらに低下すると見込んでいるが、現時点でどの程度か予測することは難しいとしている。4月に導入された経済活動の制限はさまざまな経済指標に大きな影響をもたらしたが、5月から進んでいる各種制限緩和(関連トランプ ゲーム ブラック)により、第2四半期のGDP成長率の低下幅を抑えられるとみている。

(楢橋広基、ニーナ・ルッベ・ルビニスカ)

(ポーランド)

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