外出禁止措置を6月30日まで延長、ショッピングセンターなど再開へ
(コロンビア)
ボゴタ発
2020年06月03日
政府は5月28日、政令749号を発令し、全土で実施中の外出禁止措置を6月30日まで延長すると発表した。人道的緊急事態や物流などを除く国内線の運航は6月30日まで停止し、海路・陸路・水路の国境も6月30日まで封鎖する。引き続き人および車の自由な往来を制限するが、6月1日以降認められる経済活動を43に拡大する。
新たに認められる主な活動には、博物館および図書館、技術・サービスの専門業、理美容院、ショッピングセンターや不動産業を含む卸売りおよび小売りなどがある。レストランは宅配または持ち帰りに限り営業が認められる。イベントの開催は禁止し、ジムやスポーツ施設、公園、映画館、劇場などは閉鎖を継続する。これまで6歳以上69歳以下の人にのみ認められていた屋外運動については、2歳以上5歳以下の子どもおよび70歳以上の人についても、1日30分、週3日まで認めることとした。これらの措置について同令は、自治体により異なる対応を取ることを認めている。首長は事前に内務省に報告することで、規制対象外となる経済活動を増やすことや活動を停止させることができる。
感染者の集中する都市は新たな活動再開を禁止
内務省と保健省は5月30日、感染者の集中する首都ボゴタ、西部のカリ、カリブ海沿いの観光地カルタヘナでは、6月15日まで政令749号で認められた新たな経済活動の再開を認めないと発表した。6月1日現在、ボゴタの感染者数9,989人(全体の33%)、カルタヘナは2,975人(同10%)、カリは2,615人(同9%)となっており、感染拡大のスピードを抑えるため、他都市とは別の厳しい制限を継続する必要がある。6月1日現在のコロンビア全体の感染者数は3万493人となり、1日当たりの新規感染者数が1,000人を超える日が続いている。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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