サハリン州政府、商店やショッピングセンターの営業を解禁
(ロシア)
モスクワ発
2020年05月20日
サハリン州政府は5月18日、州内のほぼ全ての商店とショッピングセンター(注)の営業を解禁した。観光業でも、マスクや手袋着用など連邦消費者保護・福利監督局が定める衛生要件を満たすことを条件に、屋外での団体ツアー実施が解禁された。
同州では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月28日に医療、宿泊業、金融業などを除く個人向けサービスの営業が禁止され、3月30日に食料品店や薬局などを除く商店の営業が禁止されていた。
その後、理美容店については従業員がマスクや保護服を着用し、来客数を限定するなどの条件付きで4月20日から営業が解禁され、5月12日には小規模商店、一部のスポーツ施設や学校の活動も解禁された。外食店は持ち帰りや宅配を除き、5月31日までの営業停止が継続されている。
サハリン州での新型コロナウイルス感染者数累計は5月19日時点で56人。うち29人は既に回復している。
(注)オハ、ノグリキ、アニワの各地区にある広さ800平方メートル超の商店を除く。これらの地区では、営業再開の条件としてサハリン州政府が事業者に求めた地域ごみ収集業者との契約締結が5月18日までに完了しなかった。
(タギール・フジヤトフ、浅元薫哉)
(ロシア)
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