緊急事態宣言を8月31日まで延長、国境閉鎖も同日まで継続
(コロンビア)
ボゴタ発
2020年05月21日
イバン・ドゥケ大統領は5月19日夜、実施中の外出禁止措置を5月31日まで延長すると発表した。6月1日から30日にかけては、地域ごとの段階的な予防的隔離措置を講じる。ドゥケ大統領は同時に、公衆衛生上の緊急事態宣言を8月31日まで延長すると発表。都市間の陸路移動制限および国内線・国際線の運航停止は6月30日まで継続する。国際線の運航についてアンヘラ・マリア・オロスコ運輸相は5月20日、緊急事態宣言が続く8月31日までは再開の見通しはないと述べ、国境閉鎖も同日まで継続すると語った。
小売りや美容院など制限付きで営業再開へ
6月1日以降、小売り、美容院や歯科医院などの専門業、博物館および図書館などの営業再開が認められる。ただし、ソーシャルディスタンスを保つため各施設とも収容能力の30%を超える人数を受け入れてはならない。レストランについては引き続き宅配や持ち帰りに限り営業を認める。公共交通機関は乗車率35%未満で運行を続ける。なお教育機関は7月末までオンライン授業など自宅学習を継続し、8月より交代制で通学するなどの措置を取る計画だ。
コロンビアでは4月27日以降、段階的に建設業や一部の製造業、小売・卸売業の企業活動再開が認められてきた。再開を希望する企業は、各自治体へ自社の衛生対策を提出し、事業再開の許可を得る必要がある。ボゴタ市では、既に3万4,000社に事業再開の許可が与えられている。このうち84.9%が零細企業、14.5%が中小企業、大企業は0.6%となっている。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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