政府、感染拡大防止措置の段階的緩和を発表

政府は5月6日、現在実施されている新型コロナウイルス感染拡大防止措置を段階的に緩和すると発表した。スケジュールと内容は以下のとおり。なお、6月1日以降の緩和策（ステップ2以降）は、「新型コロナウイルス感染拡大が制御下にある場合」との条件がついている。

（1）5月11日から（ステップ1）

• 客と接する職業（自動車教習所、マッサージ師などの医療専門職、理美容師など）の営業が許可される。営業再開にあたっては可能な限り客との距離を1.5メートル保ち、事前予約制とし客と事前に健康状態などを確認する。マスク着用は義務付けないが着用は可とする。
• 図書館は利用者が1.5メートルの距離を保てるよう対策を講じることにより再開する。
• 公共交通機関は必要不可欠な場合のみの利用とし、ラッシュアワーを避け相互の距離を保つようにする。非医療用マスク（医療用マスクの不足を防ぐため）の着用が推奨される。

（2）6月1日から（ステップ2）

• 公共交通機関に乗車の際には非医療用マスクの着用を義務付ける。
• レストラン、カフェの屋外での営業は1.5メートルの距離を保つことができれば再開可。
• 映画館、レストラン、カフェ、文化施設（コンサートホール、劇場など）は次の条件で営業を許可。来場者の最大人数は30人（従業員を含む）とすること、1.5メートルの距離を保つこと、さらに事前予約制として顧客と事前に健康状況などを確認すること。
• 博物館、美術館は事前にチケットを購入した上で、来場時には1.5メートルの距離を保つ。

（3）7月1日から（ステップ3）

• 映画館、レストラン、カフェ、文化施設の訪問者は最大100人まで可能とする。教会の礼拝、結婚式、葬式なども同様。

（4）9月1日から（ステップ4）

• フィットネスクラブ、サウナ、カジノなどを再開する。
• なお、フェスティバルや大規模なコンサートなど、聴衆が多いイベントは、9月1日までに決定する。

（高橋由篤）