コロナ収束後に向けて国内観光を促進へ、入国制限は継続

(ベトナム)

ハノイ発

2020年05月25日

ベトナム政府は、5月15日の新型コロナウイルス対策会議において、国内観光を促進する方針を示した。観光サービスは1~4月の売上高が前年同期の半分近くまで減るなど、新型コロナウイルスの影響による打撃が大きい中(2020年5月8日記事参照)、感染が収束しつつある国内の需要を喚起し、国内旅行を奨励する方向にかじを切った。

ベトナムでは4月1日から続いていた外出制限措置を、地域ごとに段階的に緩和してきたブラック ジャック 確率ビジネス情報。5月8日には、マスク着用、手の消毒など感染予防策の実施を前提に、スポーツイベントや祭典の開催を認めた。同時に、カラオケやディスコを除くサービス施設の営業再開も許可した。国内の観光地も再開してきており、ハノイの文廟や玉山祠、ホアロー収容所などは5月14日から再開した。5月15日の夜からは、ハノイのホアンキエム湖周辺で週末に実施される歩行者天国やナイトマーケットも再開した。歩行者天国に集まる人の数は新型コロナウイルス感染以前の状況には及ばないが、若者や家族連れを中心に賑わいを見せた。

スポーツ・文化・観光省は旅行会社などと連携し、ベトナム人向けの観光プロモーションを6月から12月末まで実施する。ベトナム北部・ハロン湾の観光地は、入場料を5月14日から6月1日まで無料とし、6月2日から7月にかけては半額にする。ベトナム中部・フエの観光地の入場料は7月31日まで半額になる。また、ベトナムの航空各社は、再開する国内路線を増やすとともに、航空券の割引販売などプロモーションを発表している。

感染収束国からの観光客受け入れも検討へ

これまでベトナムでは、政府が許可したチャーター便で外国人の入国を認める事例が出てきているが、対象は企業関係者などに限られている。グエン・スアン・フック首相は5月15日、ベトナムに入国する全ての人に対して、隔離措置などの感染防止対策を継続すると述べた。一方、文化・スポーツ・観光省に対しては、感染が収束した国・地域からの観光客受け入れを含め、検討するよう指示した。

ベトナムの感染者数は5月21日時点で324人(そのうち、死者0人、治癒266人)。4月17日以降、市中感染は発生しておらず、新規感染者はブラック ジャック 必勝 法から帰国した隔離対象者のみとなっている。

写真 歩行者天国の再開日ににぎわいを見せるホアンキエム湖周辺の店舗(5月15日、ジェトロ撮影)

歩行者天国の再開日ににぎわいを見せるホアンキエム湖周辺の店舗(5月15日、ジェトロ撮影)

(庄浩充)

(ベトナム)

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