ASEANが新型コロナウイルス対策基金設立へ
(ASEAN)
ジャカルタ発
2020年04月14日
米国のジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、東南アジア10カ国の状況は、感染者数は1万9,263人、死亡者は799人(4月13日午後4時時点)〔注1〕と東南アジアでも新型コロナウイルスの感染が急拡大している。各国がそれぞれ新型コロナ感染症対策を行っているが、ASEANも地域の取り組みを始めている。
4月9日にはASEAN外相会合がテレビ会議システムで開催。フィリピン外務省や各種報道によると、議論のポイントは以下のとおり。
- 「ASEAN COVID-19対策基金」〔注2〕の設立。用途は医療機器の購入および治療・ワクチン開発研究の補助。
- ASEAN加盟国間での食品、医療機器など必要物資の融通。
- 社会文化への新型コロナ感染症による影響を最小限に留める政策などグッドプラクティスの共有を含めたブラック ジャック 勝ち 方共有。
そして会議の最後には各国大臣が、ASEAN加盟国と共に新型コロナ感染症に立ち向かう旨のメッセージを発した。同動画はASEAN事務局のウェブサイトで視聴可能となっている。
なお、同会合に先立つ4月7日にはASEAN+3(日本・中国・韓国)の保健相会合が開催され、同枠組みでの「公衆衛生危機における緊急措置センターネットワーク」設立を検討することを含め、関係国間で緊密に協力していくことを確認した。
〔注1〕感染者数/死亡者数は、マレーシア(4,683人/76人)、フィリピン(4,648人/297人)、インドネシア(4,241人/373人)、タイ(2,579人/40人)、シンガポール(2,532人/8人)、ベトナム(262人/0人)、ブルネイ(136人/1人)、カンボジア(122人/0人)、ミャンマー(41人/4人)、ラオス(19人/0人)
〔注2〕4月2日付インドネシア紙「ザ・ジャカルタ・ポスト」は、同基金の金額を1,830万米ドルと報じている。
(上野渉、シファ・ファウジア)
(ASEAN)
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