自宅待機期間の再々延長、夜間の外出禁止措置を発表

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年04月14日

バングラデシュ政府は4月10日、再延長していた自宅待機要請および政府機関・オフィスの原則営業停止措置(関連ブラック ジャック トランプ)を、4月25日まで再々延長すること、また新たな措置として同日より当面の間、午後6時以降の外出を禁止し、違反した場合は法的措置を実施する可能性があると発表した(詳細は在バングラデシュ日本大使館注意喚起外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照)。4月26日から断食月(ラマダン)の開始が予定されており、断食月になると政府機関・オフィスは営業時間を短縮するため、さらなる事業活動上の制約が予想される。

政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国民の移動制限などの対策を日増しに強化しており、ダッカ都市警察は、薬局を除き、日用品店やスーパーマーケットなどは午後5時までに閉店しなければならないと通知した。

ダッカの複数の日系企業駐在員によると、生活物資の調達は可能だが、輸入品や精肉、冷凍・冷蔵食品の在庫が不足する店舗も出てきており、入店制限を行う店舗もある。また、車での移動に関しては警察による検問が強化されており、不要不急の外出は引き続き自粛が求められる。実際、港湾物流の要所であるチョットグラム港には、配送トラックのドライバーなどの自宅待機に伴う人員不足により、多くの輸入貨物が停留しているもようで、今後の物流機能の状況を注視する必要がある。

今回の措置を受け、バングラデシュ航空局は、16カ国・地域からの商業旅客便の受け入れ停止を4月30日まで延長すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

なお、4月9日には新たな感染者が初めて100人を超え(112人)、翌10日には94人、11日には58人の感染が判明しており、予断を許さない状況が続いている。4月12日時点の当地の新型コロナウイルス感染者は計482人、うち死者は30人と発表されている。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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