EUビジネス界、ASEAN経済統合促進に向けたレポート公開
(ASEAN、EU)
ジャカルタ発
2020年04月03日
EU-ASEANビジネス諮問委員会(EU-ABC)は3月26日、ウェブサイト上に、「ASEANの未来に向けたファイナンス(Financing ASEAN’s Future)」と「ASEANの競争力と貿易円滑化(ASEAN Competitiveness & Trade Facilitation)」の2本のレポートを公開した。今回のレポートはASEAN財務大臣会合と中央銀行総裁会合の開催予定に合わせて公開され(注1)、2020年のASEAN議長国テーマ「団結し、即応する(Cohesive and Responsive)ASEAN」を促進する目的で作成された。
前者のレポートは、投資を社会・経済の持続可能性の観点から考えることの重要性と、そのためにはASEAN加盟国が団結して適切な政策を実行する必要があることを指摘している。同地域の企業によるESG(環境・社会・ガバナンス)ブラック ジャック 賭け 方開示の義務化、ASEAN大でのグリーンファイナンス(環境問題の解決に資する投資へのファイナンス)に関するフレームワーク策定などを具体的提案として記載した。
後者は、ASEAN経済共同体(AEC)ブループリント2025(注2)の目標が多くの分野で未達成であることを指摘し、非関税障壁の撤廃、通関手続きの自動化、少額輸送貨物プログラムを導入し、ASEANの競争力強化と域内貿易の促進を提言している。
レポートの公開に当たり、EU-ABCのドナルド・カナック会長は「質の高い投資と技術、スキルを呼び込み、付加価値の高い雇用の創出と『中進国のわな』から脱出することが重要」とコメントしている。
(注1)この2会合はベトナムで3月下旬に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期となった(関連トランプ ゲーム ブラック)。
(注2)ASEANは2015 年、2025年を目標年次とするASEAN経済共同体2025(AEC2025)創設を目指すとした。AECブループリント2025は、AEC2025実現のためのマスタープラン。概要はジェトロウェブサイト(170KB)参照。
(上野渉)
(ASEAN、EU)
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