強制外出禁止措置を5月11日まで延長、製造業などは企業活動再開へ
(コロンビア)
ボゴタ発
2020年04月22日
イバン・ドゥケ大統領は4月20日夜、現在実施中の強制外出禁止措置を5月11日まで延長すると発表した。これにより、3月25日から始まったコロンビア全土における外出禁止期間は48日間となる(ボゴタ市は53日間)。食料品の買い物や銀行手続きなどの外出は引き続き認められるほか、4月27日以降は、朝5時から8時までの間、自宅から1キロ以内の範囲などの条件付きで屋外での運動も可能となる。
ドゥケ大統領は、公衆衛生上の緊急事態宣言は5月30日まで有効で、感染拡大を抑えるための予防的隔離措置は続けなければならないと述べ、次の11の措置を継続・強化することを発表した。
- 国際線の発着は5月30日まで禁止(人道上のチャーター便および貨物輸送を除く)
- 国内線の発着は5月30日まで禁止(食料や医薬品などの貨物輸送を除く)
- 都市間の陸路移動は禁止
- 公共交通機関の乗車率は35%を超えないこと
- 在宅勤務の一層の推進
- イベント開催の禁止
- バーやクラブの営業禁止
- レストランは宅配のみ営業可能
- 教育機関の閉鎖
- 70歳以上の高齢者は外出禁止
- 政府の支援プログラム
ドゥケ大統領はまた、厳格な基準を設けた上で製造業と建設業の活動再開を認めていく考えを述べた。製造業については、医療用の防護服や手袋、衛生用品製造など、建設業については住宅建設などの活動再開が認められる予定だ。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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