ミャンマー政府、5人以上の集合制限通達を発表

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2020年04月20日

ミャンマー保健・スポーツ省(以下、保健省)は4月16日、新型コロナウイルスの感染拡大予防措置として5人以上の集合などを制限する通達(37/2020外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出した。ただし、以下については対象外となる。

  • 政府機関・組織に勤務するための通勤
  • 企業、工場に勤務するための通勤
  • 許可された市場・ショッピングモールでの売買
  • 許可された貨物の運送
  • 裁判関連業務
  • 新型コロナウイルス予防対策業務
  • 緊急救援活動や緊急の業務
  • 健康上の理由による病院、クリニックへの通院
  • 葬儀業務

大統領府は3月13日に人が集まる催しを4月30日まで実施しないという通達(1/2020)を出しており、ヤンゴン管区政府からも4月10日から19日までの大型連休期間中に外出を自粛するよう要請がでているため、ヤンゴン市内では平静が保たれている。

保健省によると4月16日現在、ミャンマーでの新型コロナ感染者数は総検体数3,236人のうち85人(うち4人死亡、2人退院)が陽性反応となっている。クラスター感染など一部で確認されているが、保健省のデータに基づけば多くは感染経路を把握できている。

矢継ぎ早に出す水際対策

ミャンマー政府は4月12日、水際対策強化の一環として4月13日(月)までの暫定措置とされた国際旅客航空便のミャンマー国内空港への着陸禁止措置を4月30日23時59分(ミャンマー時間)まで延長すると発表した。同時に、外国から入国した者(国籍は問わない)の隔離期間を14日間に代わり21日間へ延長し、その後の7日間の自宅隔離を加えて合計28日間とすることを発表した(同時に、感染者との濃厚接触者の隔離期間も同様に延長された)。またタイ国境から帰還するミャンマー人労働者も、当初は4月15日まで入国停止措置を採っていたが、4月30日までに延長し、水際対策を強化している。

(クントゥーレイン)

(ミャンマー)

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