モンゴルでも初の感染者、日本便の運航停止は3月28日まで延長
(モンゴル)
中国北アジア課
2020年03月12日
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、これまで感染者が確認されていなかったモンゴルにおいても3月10日、初めての感染者が確認された。モンゴル保健省の発表によると、感染者はロシアのモスクワ発の便で3月2日にモンゴルに入ったフランス人で、7日から発熱した。その後PCR検査の結果、新型コロナウイルスに感染したことが確認され、ドルノゴビ県で隔離された後ウランバートルの国立感染症病院に移送された(3月11日時点)。
国家非常事態特別委員会は、3月10日午前7時から17日午前7時までの間、ウランバートル市から地方への出入りを制限すると発表した。報道によると、モンゴル旧正月期間中に行われた「都市間交通の一時遮断」と同様の規制が行われているという。モンゴル各県を結ぶ幹線道路が遮断されているほか、公共交通機関の運航(車、鉄道、国内線の航空便)も停止されており、都市間の移動ができなくなっている(3月10日時点)。なお、物流に関しては特段の制限はなされていないと同委員会が発表している。
日本便等の運航停止は3月末まで延長
モンゴルでは3月8日に国家非常事態特別委員会が開催され、3月11日まで実施されていた日本便、韓国便等の運航停止措置を3月28日(=冬のフライトスケジュール最終日)まで延長することを決定した。フライトの停止に伴い、日モ間の郵便物も取り扱いが止まっている。さらに、中国への渡航禁止に加えて、ロシア国境からのモンゴル人の出国と外国人の入国を、鉄道は3月10日から3月28日まで、自動車は3月11日20時から3月31日まで禁止した。これによりモンゴルにおいては外国との人の移動が一時的に停止される。ただし、モンゴル国内にいて出国を希望する外国人に対しては特別措置が取られる。
(嶋亜弥子、小宮昇平)
(モンゴル)
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