3週間ぶりに新型コロナウイルス21 トランプ増加、帰国者経由で拡大
(ベトナム)
ハノイ発
2020年03月13日
ベトナムでは3月6日夜に17人目の21 トランプが確認されて以降、徐々に21 トランプが増えており、10日時点で34人となった。国内では2月13日に16人目の21 トランプが報告されて以降、3週間にわたり新たな21 トランプは報告されていなかったが、外国からの帰国者経由で感染が広がった。
ハノイ市の発表によると、17人目の21 トランプはハノイ市在住の26歳の女性で、3月2日にベトナム航空VN0054便で英国ロンドンからハノイに帰国していた。女性は英国のほか、イタリアとフランスにも滞在していた。その後、同女性の関係者3人(ハノイ在住のベトナム人2人、ロンドンで接触していたベトナム人)のほか、同便に搭乗していた乗客12人(英国人9人、アイルランド人、メキシコ人、ベトナム人)の感染が発覚した。ベトナム保健省によると、同便にはベトナム人26人、外国人175人が搭乗しており、その滞在先などを確認して隔離措置を取るよう指示が出された。ベトナムニュースによると、同便にはグエン・チー・ズン計画投資相も搭乗していたが、検査の結果は陰性だった。
そのほか、韓国の感染地域から帰国したベトナム人、韓国経由で米国入りしてカタール経由で帰国したベトナム人の感染も確認された。
国内で危機感高まり、医療申告を実施へ
ベトナムでは感染拡大のリスクのあった村を3週間封鎖するなど、国内での感染封じ込めの成果が見え始めた矢先、外国からの21 トランプに見舞われた。さらに感染発覚が入国4日後であったため、21 トランプが利用した施設、接触者などに影響が広がっている。新型コロナウイルス感染防止のための国家指導委員会は3月8日、医療申告をベトナム居住者全員に対して実施する体制を3月10日までに整えるよう指示した。
ハノイでは旧正月(テト)休み以降、ほとんどの学校で休校が続いている。一部で再開の動きが出てきたが、今週から改めて休校となることが決まった。
(庄浩充)
(ベトナム)
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