相次ぐ渡航制限、欧州9カ国からの航空便を禁止
(トルコ)
イスタンブール発
2020年03月18日
トルコ国営アナドル通信の発表によると、メフメト・トゥルハン交通インフラ相は3月13日、新型コロナウイルス対策として、14日からドイツ、スペイン、フランス、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、ベルギー、オランダの欧州9カ国からの航空便を4月17日まで停止すると発表した。これまで対象としていた5カ国、中国、韓国、イタリア、イラン、イラクを含めると14カ国との航空便が停止されたことになる。
また15日には、トルコ内務省が、ジョージア・トルコ間のサルプ国境を、貨物輸送以外の目的での渡航を許可しない旨発表した。ただ他のジョージアとの国境、アクタシュおよびテュルクギョズに関しては、通常どおりの輸送が行われているとされている。
こういった物流手段の制限だけでなく、欧州での消費活動が低迷していることもあり、輸出にも影響が出始めている。イスタンブール既製服衣料品輸出業者組合(IHKIB)のムスタファ・ギュルテペ会長は「欧州での新型コロナウイルスの状況悪化を受け、欧州の取引先はトルコでまだ生産されていない商品の発注をキャンセルしたり、注文を保留するなどしている」とし、3月の欧州向け輸出は9~15%減となると予想している。
(エライ・バシュ)
(トルコ)
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