新型コロナウイルス対策で、外出禁止などの強化措置を発表
(ベルギー)
ブリュッセル発
2020年03月19日
ベルギーの臨時政府組織である国家安全保障評議会は3月17日、新型コロナウイルスの拡大を受けた追加措置を決定した。3月12日に発表した学校や飲食店を閉鎖する措置(3月18日付記事参照)への追加措置だ。
以下を含む措置が、3月18日正午に開始され4月5日まで有効。
- 近親者以外との接触をできるだけ避けるために、自宅待機を行う。ただし、通勤、必要不可欠な移動(通院、生活必需品を得るため食料品店・銀行・郵便局・薬局・給油所へ行くこと、困っている人の援助)は例外。
- 企業は、規模や役職に関わらず、在宅勤務を実施する必要がある。在宅勤務が不可能な場合、企業は原則として、職場と通勤の両環境において従業員が他者と適切な距離を保てるようにする必要がある。企業が以上の措置を実施しない場合は、まず重い罰金が課され、その後も改善が見られない場合は閉鎖を命じられる。
- 食料品店、薬局、ペット用品店、書店を除く、必要 不可欠でない店舗は閉店とする。大型店舗では、来客は10平方メートル当たりに1人、買い物時間は1人あたり30分までに制限する。カフェは、屋外で使用する家具を屋内に格納する。夜間営業を行う店舗の営業は22時までとする。美容室は、同時に1名までの来客対応が可能。
- 集会や、不可欠ではない国外旅行は禁止される。
- 公共交通機関の運行と託児所の運営は引き続き維持される。
- 十分な距離を保つ場合に限り、同居の家族や友人との屋外での身体活動は許可されている。
(大中登紀子)
(ベルギー)
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