港に滞留の輸入貨物、3月27~29日の期間限定で引き取りを許可
(マレーシア)
クアラルンプール発
2020年03月27日
運輸省は3月26日、主要な港において輸入貨物が滞留していることから、3月27~29日の3日間に期間を限定して、重要品目(Essential)、非重要品目(Non-Essential)に関わらず、貨物の引き取りを許可する通達を出した。期間中の貨物の引き取りは24時間可能だという。
港のキャパシティがほぼ100%に
3月18日から発令中の移動制限令により、輸入貨物の引き取り、コンテナ輸送については、食料品や医療機器およびこれらの原材料・部品など政府が指定する一部の製品、国際貿易産業省(MITI)が操業を承認した企業が生産する製品に関連する貨物といった重要品目に限定されていた。そのため、それ以外の輸入貨物が港に滞留し、主要な国際港であるクラン港、ペナン港、ジョホール港、パシル・グダン港では、貨物の保管キャパシティがほぼ100%に達しているという。このままでは今後の重要品目の輸入が滞り、国民への供給に支障が出ると判断したという。
指定の輸送先までの輸送のみを許可
国内では警察による交通規制が多数敷かれているが、上記3日間における輸入貨物の輸送車両については、指定の輸送先までのスムーズな輸送を確約するとしている。
(田中麻理)
(マレーシア)
ビジネス短信 075b4c146a5cbda7