新型コロナウイルスの検査態勢を整備へ

(エチオピア)

アディスアベバ発

2020年02月14日

エチオピアでは、2月11日までに14人が新型コロナウイルス感染の疑いで血液検査を受け、南アフリカ共和国での詳細な検査の結果、感染は否定された。2月8日にはリア・タデッセ保健国務相が世界保健機関(WHO)の支援の下でエチオピア公衆衛生研究所での新型コロナウイルスの検査態勢を整えた(「デイリーモニター」紙2月11日)としており、検査結果を得るまでの期間短縮が期待される。

国内での検査態勢は強化されつつあり、報道によると、中国武漢からの全渡航者は隔離して検査対象になるという。空港では1月下旬から体温測定などを実施しているとされるが、ジェトロが2月1日にエチオピアの空の玄関口であるボレ国際空港を利用した際には、検疫官による中国への渡航歴の有無の確認にとどまっていた。国内線を利用して北部のメケレ空港を利用した企業関係者によると、外国人を対象に非接触型の体温計で測定していたとのカジノ ブラック ジャックもある。対策は空路にとどまらず、隣国ジブチとエチオピアを結ぶ鉄道でもディレダワ駅で検査を開始し、国外からの感染防止に努めている。

当地でも新型コロナウイルスに対する人々の関心は高まっており、外出時に通行人から「中国」「コロナウイルス」など徐々に声をかけられるようになってきた。在エチオピア日本大使館では風評被害が発生する可能性を踏まえて、在留邦人に注意喚起を行っている。

エチオピア航空は中国(北京、上海、広州、成都、香港)と直行便を就航しているが、同社ホームページでは、需要減少による減便の可能性は示唆しながらも、運航停止は考えていないと表明している。

(関隆夫)

(エチオピア)

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