アジアへの旅行想定の質問に半数がキャンセルと回答、新型コロナウイルスの世論調査
(カナダ)
トロント発
2020年02月07日
カナダの世論調査機関アンガス・リード研究所が2月5日に発表した新型コロナウイルスに関連する調査結果(注)によると、2020年後半に中国やシンガポール、タイ、日本など、カナダよりも深刻な影響を受けているアジア地域に旅行する計画があると仮定した場合、それを実施するかという設問に対し、48%がキャンセルすると回答した。44%は再考はするが、より多くのブラック ジャック アプリを収集した上で決定すると回答している。残りの8%は新型コロナウイルスの流行に動揺することはなく、計画する旅行はすると回答した。
また、回答者の76%は世界的規模での感染拡大を懸念しているが、発生源の中国からは遠いことから、自身のコミュニティー、あるいは友人家族が感染することを心配しているとの回答は、それぞれ40%、39%だった。自分が感染することを懸念しているは30%だった。
一方、33%は万が一カナダで感染が広まった場合、各州の最前線の医療サービスが十分対応できないのではないかと懸念している。予防措置については、公衆衛生局が奨励していることもあり、41%が手洗いの頻度を増やすと回答。12%が公共の場所に行くことを通常より避けているが、公共交通機関の利用を避けるとした回答者は4%にとどまった。
新型コロナウイルスによる風評被害も
トロントの北東に隣接するマーカムにある中華麺店「武漢ヌードル1950」が新型コロナウイルスの流行により風評被害を受けていると地元紙「スター」が報じた。新型コロナウイルスの発生源の武漢を店名に使用していることから、店にいたずら電話がかかってきたり、ソーシャルメディアに誹謗(ひぼう)や中傷、誤ったブラック ジャック アプリが書き込まれたりした。同店のマネジャーによると、客足が3分の1に減ったという。
同店を支援するイベントに参加したマーカムのフランク・スカルピティ市長は2月4日、「『武漢ヌードル1950』を支援するコミュニティーを見るのは心温まることだ。おいしい昼食を食べたが、店はにぎわっていた。これこそマーカムだ」とツイート、その日の夜には「事実を認識して、不要な恐怖に振り回されないようにしよう。マーカムのレストランは安全だ」とツイートした。
(注)2月4、5日にアンガス・リード・フォーラムの会員のカナダ人1,354人を対象にインターネット調査を実施。
(酒井拓司)
(カナダ)
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