航空便運航停止など新型コロナウイルス対応始まる

(イラン)

テヘラン発

2020年02月05日

イラン民間航空機構は1月31日、中国で発生した新型コロナウイルスのイラン国内への感染防止を図るため、イランと中国間の航空便を一時的に停止すると発表した。世界保健機関(WHO)が1月30日に出した緊急事態宣言などを受けて、ナマキ保健医療教育相は中国との航空便の停止をジャハンギリ副大統領に要請していた。

また、同機構の発表では、イラン道路都市開発省のアダムネジャッド副大臣は2月3日、「イランの航空機が2月4日に中国の武漢に向けて出発し、同地に滞在しているイラン人学生を帰還(避難)させる」と述べた。当地の報道(2月1日付「イラン・デイリー」など)によると、ナマキ保健医療教育相の談話として、武漢には約70人のイラン人学生がおり、帰国後は約14日間の隔離を予定しているという。イランの主要航空会社のマーハン航空も活用し、中国のイラン人を避難させる。

(中村志信)

(イラン)

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