新型コロナウイルス、江蘇省蘇州市では隔離対象に日本・韓国からの帰還者を追加
(中国)
上海発
2020年02月26日
新型コロナウイルスの感染拡大について、華東地域では落ち着きを見せ始めている。上海市と浙江省では、「重大突発公共衛生事件」のレベルを「1級事件」(特に重大)に維持しているが、江蘇省は2月25日午前0時から、安徽省は2月25日午後0時から、「1級事件」から「2級事件」(重大)に引き下げると発表した。
一方で、中国各地では、日本と韓国からの渡航者に対して自宅隔離や医学観察を求める動きが出ている。華東地域の江蘇省蘇州市では、2月25日以降、日本および韓国などから蘇州市に来た人に対し、直ちに所在のコミュニティに申告し、滞在歴と渡航歴を伝え、その上で、コミュニティが要請する14日間の自宅隔離と医学的観察に協力することを求める通知を出した。また、同通知では、継続的に自身の健康状況への留意と、所属企業の協力を要請している。
このほか、山東省威海市でも2月25日から、日本および韓国などから威海市に入る人については外国人、中国人を問わず、ホテルに集中隔離し、14日間の経過観察後に集中隔離を解除するとしている。山東省青島市、烟台市、遼寧省瀋陽市などでも、トランプ ゲーム ブラック ジャックから当該都市に入ってくる人々に対して厳重な対応を取るとしている。
2月19~21日に、華東地域日商倶楽部懇談会で確認したところ、ほとんどの日系企業が事業を再開し、3月2日時点で中国に戻る駐在員はさらに増える見込みとの回答だった。日本および韓国からの感染拡大を防止するための、こうした水際対策の強化や隔離措置などにより、駐在員の中国現地法人への復帰や、日本人学校の再開などにも影響が出る可能性がある。
(高橋大輔)
(中国)
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