新型コロナウイルス懸念で中国からの動物関連製品輸入を停止

(トルコ)

イスタンブール発

2020年02月13日

トルコのファフレッティン・コジャ保健相は2月7日、新型コロナウイルスへの対策強化として、国内17カ所の国際空港で外国から来る乗客全員を対象にサーマルカメラで体温測定を行うことと、中国からのあらゆる種類の動物(生死を問わず)・動物関連製品の輸入を停止すると発表した。

在トルコ中国大使館は同日、この措置に対し、「世界保健機関(WHO)が中国からの輸入停止を支持しないと発表したにもかかわらず、トルコ政府が矛盾する決定をした。新型コロナウイルスが動物や関連製品で拡散するという証拠はない。今回の輸入停止決定が実施されると、両国間の貿易にダメージを与え、新型コロナウイルスと闘っている中国国民の心に傷をつける。トルコ側が新型コロナウイルスとの闘いで論理的かつ科学的にアプローチし、過激に対応せず、両国の友好関係を保ってほしい」との声明を発表した。

コジャ保健相は同日の記者会見で、2月1日に中国武漢からトルコに避難して来た61人に対し新型コロナウイルス診断テストが2回行われたが、感染者はいなかったと発言した。また、家族・労働・社会サービス省が在トルコ中国大使館へ正式的なレターを送り、就労目的で中国からトルコに来る中国人は、国内の連絡先をトルコ保健省に報告するとともに、14日間は休暇期間と見なして就労を禁止し、トルコ保健省の許可を得た上で勤務を開始することができると伝えた。なお、中国人観光客に対しては他の旅行者と同様、特に規制は課されていない。

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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