ブラジルとパラグアイ、2国間自動車協定に署名
(ブラジル、パラグアイ、メルコスール)
サンパウロ発
2020年02月21日
ブラジルとパラグアイ両国政府は2月11日、パラグアイの首都アスンシオンで2国間自動車協定に署名した。この協定は2019年12月5日に開催された第55回メルコスール首脳会合の際、両国が交渉を終結させる合意書に署名していたもの()。署名は、ブラジルのマルコス・プラド・トロイヨ経済省貿易・国際関係局長、フラビオ・ソアレス・ダミコ駐パラグアイ・ブラジル大使と、パラグアイのリス・クラメール経済相、アントニオ・リバス・パラシオス外相との間で行われた。今回の2国間自動車協定は、ラテンアメリカ統合連合(ALADI)経済補完協定(ACE)74号第1次追加議定書と呼ばれるもので、同協定文書はパラグアイ外務省のサイトにスペイン語とポルトガル語で公開されている。
両国のプレスリリースによると、所要の域内調達率(RVC)など、品目ごとに定められている条件を満たせば、パラグアイからブラジルへ輸出される自動車・同部品の関税は即時撤廃される。ブラジルからパラグアイ向け輸出では、自動車・同部品で関税率が品目により0%から2%となる。関税が即時撤廃されない品目は、2022年末までに段階的に関税率が引き下げられ2023年から自由化される。域内原産と見なすためのRVCは、50%(控除方式)となっているものが多数を占める。
パラグアイにおける中古車輸入については、国内法とメルコスールで今後合意される環境や公衆衛生、安全基準に沿うものとする。
なお、同協定の期限は決まっていない。協定文書は、ALADIに送られ、両国の批准プロセス完了をもって発効する。
(古木勇生)
(ブラジル、パラグアイ、メルコスール)
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