GM、オーストラリアとニュージーランドの「ホールデン」ブランドを2021年までに廃止
(オーストラリア、米国、ニュージーランド)
シドニー発
2020年02月25日
米国の自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)は2月17日、ブラック ジャック 遊び方事業の再編計画を発表し、オーストラリアとニュージーランドで展開している「ホールデン」ブランドを2021年までに廃止すると発表した。
GMとホールデンの発表によると、細分化された右ハンドルの市場で、ブランドのさらなる成長を促進し適切な投資収益率を実現していくことが難しくなり、世界の自動車市場の1%に満たないオーストラリアとニュージーランドの2カ国でのみ展開しているブランドに投資し続けることが困難になったため、今回の判断に至ったとしている。
ホールデンは1856年に馬具メーカーとしてオーストラリアで創業、1931年にGM傘下となった。1948年から同国初の国産車として生産・販売を開始し、同国を象徴するブランドとして親しまれてきた。しかし、オーストラリア・ドル(豪ドル)高やコスト高などの理由から、2017年に国内での自動車生産を終了。2019年の新車販売台数は前年比28.9%減の4万3,176台と大きく落ち込んでいた(関連ブラック ジャック ルール)。
オーストラリアのスコット・モリソン首相は「オーストラリアはこれまで、ホールデンの事業支援に20億豪ドル(約1,480億円、1豪ドル=約74円)以上の税金を費やしており、非常に失望している」と遺憾の意を表明した。カレン・アンドリュース産業・科学・技術相も「500人以上が職を失うことになる」と懸念を示した。
(住裕美)
(オーストラリア、米国、ニュージーランド)
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