新型コロナウイルス、コロンビアでの感染者はゼロ
(コロンビア)
ボゴタ発
2020年02月10日
コロンビア保健・社会保障省の発表によると、2月7日時点でコロンビアにおける新型コロナウイルス感染者は確認されていない。同省は、国内における感染リスクは今のところ低いとしている。国家保健庁は病院や検査機関に対し、感染が疑われる患者からの臨床サンプルの採取方法やサンプル送付先について定めたマニュアルを作成し、緊急オペレーションセンターで24時間体制の監視を行っている。
経済に与える影響は限定的との予想
中国はコロンビアにとって、米国に次ぐ貿易相手だ。2019年の対中国輸出額は約43億ドルで、うち85.4%が石油だった。新型肺炎の感染拡大の影響により原油価格の下落が続いているが、専門家らの間では、国内経済に与える影響は今のところ限定的との見方が多い。
元財務・公債相で石油公社の代表も務めたフアン・カルロス・エチェベリ氏は、中国の需要がどの程度減るかという点は重要だが、減った分は他国に輸出できると述べた。また、コロンビア経済は国内需要や外国投資に支えられており、輸出減の影響は少ないとの見解を示した(「ポルタフォリオ」紙2月5日)。コロンビア高等教育開発財団のルイス・フェルナンド・メヒア代表は、OPECによる対応で原油価格を下支えできるだろうとし、石油の輸出価格が国内経済に大きな影響を与えることはないとの見通しを語った(「ポルタフォリオ」紙2月5日)。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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