アフリカ豚熱(ASF)発生国からの入国時手荷物X線検査を義務化
(フィリピン)
マニラ発
2020年02月20日
フィリピン関税局(BOC)は、アフリカ豚熱(ASF)の発生国から1月27日以降に飛行機や船舶でフィリピンに入国する全ての搭乗客に対して、入国時の手荷物のX線検査を義務付けたことを発表した。
これにより、中国やモンゴル、ベトナム、カンボジア、北朝鮮、ラオス、ミャンマー、韓国などASF発生国からフィリピンに入国する搭乗客が対象となる。
背景には、豚肉関連製品の輸入をフィリピン当局が禁止しているASF発生国から、豚肉関連製品ではないと申告して輸入された製品に豚肉が含まれていた事件がある。
フィリピンでは2019年9月にマニラ首都圏に接するリサール州の養豚場で、国内で初めてのASFの発生が確認された(関連ブラック ジャック 勝ち)。農業省動物産業局(BAI)によると、1月13日までにASF感染の疑いで国内の豚の1.7%に相当する17万8,159頭が殺処分されたという。統計庁(PSA)によると、2019年の国内の豚の出荷額は1,197億7,640万ペソ(約2,635億810万円、1ペソ=約2.2円)で、ASFの感染拡大の影響もあり、前年比で1.0%減少した。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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