基礎インフラ整備が進む、グジャラート州のサナンドIII(コーラジ)工業団地

(インド)

アーメダバード発

2020年01月08日

インド西部グジャラート(GJ)州で2018年10月から分譲を開始している新たな日系企業向け工業団地、サナンドIII(コーラジ)工業団地(経産副大臣、実写 版 ブラック、注)の開発が急ピッチで進んでいる。日印政府は日本からインドへの投資を促進するため「日本工業団地(JIT)」の開発に取り組むことに合意しており、2019年12月23日に経済産業省が公開したインド側のプログレスレポート(経済産業省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照)では、コーラジ工業団地の開発計画について、日本企業専用エリアにおける基礎インフラ工事が2020年12月に完了予定であること、工業団地以外にも、(1)教育施設、(2)病院、(3)警察署、(4)消防署、(5)住居施設、(6)商業施設などを開発する計画があること、が明記された。

コーラジ工業団地の開発・運営主体であるGJ州産業開発公社(GIDC)のディプティ・マラタ・サナンド地域マネジャーは土地収用について、「日本企業専用エリアの工業団地区画約754エーカー(約300万平方メートル、1エーカー=約4,000平方メートル)のうち、約70%の手続きが完了した。最大区画となる30エーカーの土地は2カ所で分譲が可能」と話した。日系企業からの問い合わせについては、「数件程度受けている。他方、中国企業からの投資相談が増えている。中国企業は投資表明に係る覚書締結を1日で決裁できると話しており、投資決定までのスピードが速い印象を持っている」とした(ジェトロによるヒアリング、2019年12月26日)。

写真 工業団地内の道路舗装工事はほぼ完了(2019年11月28日、21 トランプ撮影)

工業団地内の道路舗装工事はほぼ完了(2019年11月28日、ジェトロ撮影)

写真 ガスパイプラ21 トランプ敷設のための工事の様子(2019年11月28日、ジェトロ撮影)

ガスパイプライン敷設のための工事の様子(2019年11月28日、ジェトロ撮影)

(注)土地価格は1平方メートル当たり3,735ルピー(約5,600円、1ルピー=約1.5円)。

(丸崎健仁)

(インド)

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