21 トランプ、1月30日保健省発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年01月31日

ブラジル保健省が1月30日に発表した国内の新型コロナウイルス検査状況によると、ウイルス感染の確認事例はなかったが、感染の疑いのある人は前日発表と変わらず9人だった(表参照)。保健省は国内でウイルス感染症例が確認された場合、緊急オペレーションセンター(COE)評価でレベル3となる公衆衛生上の緊急事態を宣言するとしている。

表 ブラジルにおける21 トランプ検査状況

ブラジルでは、1月28日に南東部ミナスジェライス州で中国から帰国した22歳の女性が呼吸症状などのため、州都ベロオリゾンテの病院に入院。その患者は回復に向かったが、21 トランプがあるとして、COE評価をレベル1からレベル2に引き上げていた(2020年1月30日記事参照)。保健省の発表によると、28日夜までに感染の疑いのある人は3人となり、翌29日発表では9人に増えた。

保健省では29日から、新型コロナウイルス検査状況を毎日午後4時に発表している(ウェブサイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。YouTubeでも配信し、発表は同省のウェブサイトにアップする。発表内容は当日正午までの状況を集計したものとなる。

30日の記者発表では、検査状況の数値は後日修正される可能性があるとしている。その理由として、南部のリオグランデ・ド・スル州では、検査でコロナウイルス感染の疑いがなくなったが、その後、当人に新たな症状が出たことで、再度感染の疑いがある事例と説明している。29日の保健省発表によると、コロナウイルス検査は、検体をオズバルドクルーズ財団(リオデジャネイロ州)、アドルフォ・ルッツ財団(サンパウロ州)、エバンドロ・チャガス(北部パラ州)の国内3カ所に送り、ウイルスゲノム検出を含む試験を行うと説明。保健省はまた、新型コロナウイルスを検出できる態勢があると強調している。同省は、中国からの出張者と接触しないよう、対面での会議を行わずにテレビ会議などオンラインで行うよう推奨している。

(大久保敦)

(ブラジル)

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