乗用車新規登録台数、2009年以来の高水準に
(ドイツ)
デュッセルドルフ発
2020年01月14日
連邦自動車局(KBA)は1月6日、2019年のドイツ国内の乗用車新規登録台数を、前年比5.0%増の360万7,258台だったと発表、2009年(約380万台)以来の高水準になった。一方、ドイツ自動車産業連合会(VDA)は同日、2019年の乗用車輸出台数を348万500台で13%減、国内生産台数も466万1,800台で9%減と発表した。
新規登録台数を主要ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)が66万7,518台、メルセデス・ベンツが33万9,185台となり、それぞれ前年比で3.7%、6.3%増加した(表1参照)。フォードは10.9%増の27万9,719台と大きく伸びたため、BMW(5.4%増、27万9,243台)をしのいで、3位になった。日系メーカーでは、トヨタが8万8,085台(レクサスブランドを含む)で1.6%増、マツダは7万1,630台で6.3%増、三菱自動車は5万2,148台で2.6%増、スズキは4万616台で8.2%増だった一方、日産は3万9,500台で21.6%減、ホンダは1万5,676台で16.2%減と落ち込んだ。韓国メーカーは、現代が12万9,508台で12.7%増、起亜が6万9,608台で5.8%増と伸びている。
新規登録台数を燃料別にみると、ガソリン車は前年比0.3%減の213万6,891台でシェアが59.2%となり、これまでの拡大傾向から縮小に転じた(表2参照)。ディーゼル車は3.7%増の115万2,733台で、シェアは32.0%と横ばいだった(前年は32.3%)。一方、ハイブリッド車は83.7%増の23万9,250台と著しい伸びをみせ、シェアも前年の3.8%から6.6%に拡大した。電気自動車(EV)も75.5%増の6万3,281台と増加傾向にあり、1.8%にシェアを伸ばした。
(ベアナデット・マイヤー、森悠介)
(ドイツ)
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