米世論調査、過半数はトランプ大統領にウクライナ問題へのさらなる説明を求める
(米国)
米州課
2020年01月30日
米国コネチカット州のキニピアク大学は1月28日、ドナルド・トランプ大統領の弾劾などに関する世論調査結果を発表した(注)。
同調査によると、上院での弾劾裁判でトランプ大統領が「罷免されるべき」との回答は47%、「罷免されるべきでない」は48%だった。1月13日の調査発表に比べて「罷免されるべき」が1ポイント増加した。
弾劾裁判の要因となったウクライナ問題に関するトランプ大統領の説明ぶりについては、「さらに説明が必要」が57%と、「満足している」の38%を上回った。同大統領がこの問題について「真実を話してない」も53%で、「真実を話している」の40%を上回っており、民主党支持者においては92%が「真実を話してない」としている。同大統領の説明が、十分にされていないとの印象が強い結果となった。
また、トランプ大統領の仕事ぶりに対しては「認める」が42%(前回43%)、「認めない」が53%(52%)と大きな変化はなかった。
過去の弾劾訴追例と今回を比較して内容の深刻さを聞いたところ、ビル・クリントン元大統領の例(モニカ・ルインスキー事件)に比べ「より深刻」とする割合は51%で、リチャード・ニクソン元大統領の例(ウォーターゲート事件)と比べて「より深刻」とする割合は24%だった。
今日、民主党の大統領予備選挙が行われたら、誰に投票するか、という民主党支持者への問いに対しては、首位がジョー・バイデン氏で26%、2位以下はバーニー・サンダース氏(21%)、エリザベス・ウォレン氏(15%)、マイケル・ブルームバーグ氏(8%)、エイミー・クローブチャー氏(7%)、ピート・ブティジェッジ氏(6%)、の順だった(表参照)。同調査でサンダース氏の支持率が初めて20%台になり、4位以下は僅差で続いている。
民主党各候補者の詳細は、関連カジノ ブラック ジャック。
2月11日に、ニューハンプシャー州の民主党予備選挙が実施されるが、それに先駆け2月7日に民主党候補者の討論会が同州マンチェスターで開催される。ブルームバーグ氏を除く上記5人に加え、トム・スタイヤー氏、アンドリュー・ヤン氏の参加が決定している。
(注)調査の実施時期は2020年1月22~27日、対象者は全国の有権者1,905人、うち民主党支持者は827人。
(松岡智恵子)
(米国)
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