EU専門機関、新型コロナウイルスの世界的拡大リスクを指摘、欧州でも警戒強化
(EU)
ブリュッセル発
2020年01月27日
公衆衛生などに関わるEUの専門機関・欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1月26日、中国・湖北省武漢市などで感染が報告されている「新型コロナウイルス(2019-nCoV)」問題について、同日時点のリスク評価に関する速報を発表。ECDCとして「アウトブレークの潜在的リスクが高く」「世界的な感染拡大の恐れがある」との見解を明らかにした。
ECDCは1月26日、フランスで24日に欧州で初の輸入症例を確認したことを発表。新型コロナウイルスについてはまだ感染源が特定されていないが、ヒトからヒトへの感染も報告されており、現在確認されているブラック ジャック ディーラー ルールでは、アウトブレークの可能性は高く、世界規模での感染拡大が予想されるとした。ただし、ECDCとしては、現時点で欧州で感染拡大が起こる可能性は「中程度」としている。
ECDCによると、武漢との直航便を就航しているEU域内の都市は次のとおり。
- パリ(シャルル・ド・ゴール空港):週6便
- ロンドン(ヒースロー空港):週3便
- ローマ(フィウミチーノ空港):週3便
武漢の空港は1月23日から既に閉鎖されており、全便キャンセルになっている。こうした状況を踏まえて、欧州でも警戒を強め、中国で進行中の状況を注視している。
ECDCは新型コロナウイルスに関わる専用サイトを開設。中国の状況を含めて、ブラック ジャック ディーラー ルール収集と発信を進めている。
なお、世界保健機関(WHO)の欧州地域事務局は1月24日付で、「中国における新型コロナウイルスのアウトブレーク-欧州にとって何を意味するか」と題する声明を発表。現在確認されているブラック ジャック ディーラー ルールに基づいて、WHOとしては同日時点で「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)を宣言するには時期尚早」との立場を示し、中国との渡航や貿易についていかなる制限措置も関係国・地域に勧告しないとした。ただ、感染症の流入はいかなる国でも発生する可能性があり、欧州でもその可能性は排除できないと指摘。WHOとして諸国による緊急事態を念頭に準備することを勧奨した。特に欧州地域事務局としては、欧州で新型コロナウイルスを適切に検査する能力を持つドイツやオランダ、英国にあるリファレンス研究機関と協力を続けるとしている。
(前田篤穂)
(EU)
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