第3四半期のGDP成長率、前年同期比4.1%
(ポーランド)
ワルシャワ発
2019年12月11日
ポーランド中央統計局(GUS)は11月29日、2019年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(季節調整済み)を前年同期比で4.1%、前期比で1.3%と発表した(表参照)。前年同期比は11月14日に発表した速報値から0.1ポイント上方修正した。2018年下半期以降、成長率は減速傾向が見られていたが、2019年第2四半期(4~6月)から横ばいとなり、4%台の経済成長率を維持している。
第3四半期の結果を需要項目別にみると、輸出は前年同期比で5.2%となり、伸び率は前期比で2.0ポイント上昇と加速した。一方、総資本形成の伸び率は前期より5.9ポイント下落の0.2%と、増加を保ったものの大きく減速した。総固定資本形成の伸び率も前期比4.5ポイント下落と減速している。
今回の発表に関し、マウゴジャタ・ヤロシンスカ=イエディナク基金・地域政策相は、純輸出が好調であり、好ましくない外部環境にもかかわらず堅調なことは、ポーランド経済が周囲の悪影響への耐性があるということだと強調した。一方、消費は引き続き経済成長の主な原動力だが、その成長率は2019年の第1四半期(1~3月)と第2四半期に比べて低下していることを指摘した。総固定資本形成の減少は一時的なものとしており、回復の見込みがあることを示した。
基金・地域政策省は、2019年第4四半期(10~12月)の成長率は第3四半期と同水準となり、2019年通年の経済成長率は4.0~4.2%になると予測している。
(楢橋広基)
(ポーランド)
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