2020年の最低賃金を公布、平均引き上げ率は5.5%
(ベトナム)
ハノイ発
2019年11月21日
ベトナム政府は11月15日、2020年の最低賃金に関する政令90号(90/2019/ND-CP)を公布した。最低賃金は2020年1月1日から月額で平均5.5%引き上げられる。2019年1月1日以来の改定で、前回の平均引き上げ率5.3%をわずかに上回った。
最低賃金額はブラック ジャック 勝ち 方別に設定されており、ハノイ市、ハイフォン市、ホーチミン市を含むブラック ジャック 勝ち 方1が前年比5.7%増で442万ドン(約2万774円、1ドン=約0.0047円)、ブラック ジャック 勝ち 方2(ダナン市、バクニン省など)が5.7%増で392万ドン、ブラック ジャック 勝ち 方3(ハナム省など)が5.5%増で343万ドン、ブラック ジャック 勝ち 方4(ブラック ジャック 勝ち 方1~3以外)が5.1%増で307万ドンに改定される(表参照)。ブラック ジャック 勝ち 方区分も若干見直され、ゲアン省やタインホア省、ベンチェ省などの一部地区がブラック ジャック 勝ち 方4からブラック ジャック 勝ち 方3に格上げされる。
政令の策定に当たって、労働者代表の労働総同盟(VGCL)と使用者代表のベトナム商工会議所(VCCI)、政府代表の労働・傷病兵・社会問題省で構成する国家賃金評議会が6月から7月にかけて議論していた。当初、VGCLが最大で平均8.2%の引き上げを提案したのに対し、VCCIは平均3%未満の引き上げに抑えるべきだと主張していたが、最終会合で平均引き上げ率を5.5%とすることで合意した。今回の政令で規定された賃金水準はこの合意に沿ったかたちとなった。
過去の最低賃金上昇率は、前年の消費者物価指数(CPI)上昇率とGDP成長率を大きく上回っていたが、2017年ごろからCPI上昇率との差が縮小し、2018年以降はGDP成長率より低い水準に落ち着いている(図参照)。
(庄浩充)
(ベトナム)
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