2020年米大統領選挙の世論調査、アイオワ州で民主党候補上位4人が混戦
(米国)
米州課
2019年11月08日
米国コネチカット州のキニピアク大学は11月6日、アイオワ州での2020年大統領選挙に関する世論調査結果を発表した(注1)。アイオワ州は他州に先駆けて2020年2月3日に民主党党員集会(予備選)が実施されることで注目される。
「今日、民主党の大統領予備選が行われたら、誰に投票するか」という問いに対して、エリザベス・ウォレン氏への支持が20%と1位だったが、それに続くピート・ブッティジェッジ氏(19%)、バーニー・サンダース氏(17%)、ジョー・バイデン氏(15%)と、上位4人の激しい競争となっている(表1参照)。
各候補者の詳細は、トランプ米大統領の再選支持率が初の4割超え、米モンマス大学世論ブラック。
予備選での選定基準として重視する候補者の資質としては、「大統領選挙で勝てる」(33%)、「正直さ」(25%)、「国民への配慮」(18%)、「リーダーシップ」(15%)の順となった。重視する項目としては、「ヘルスケア」(34%)、「気候変動」(24%)、「経済」(11%)が上位を占めた。
キニピアク大学世論調査アナリストのメアリー・スノー氏は「党員集会での投票予定者の半数は、投票当日までに変更もあり得るとしており、選挙の行方は不透明」としている。
また、10月に同大学が実施した全国調査(注2)で、上位4人の候補者の印象を聞いたところ、リベラル過ぎるという印象はサンダース氏が43%と最も強く、バイデン氏が最も中道的(61%)とみられている。ブッティジェッジ氏、ウォレン氏も50%以上が中道的としている(表2参照)。
10月の調査による上位4人の予備選の投票予想は、ウォレン氏(28%)、バイデン氏(21%)、サンダース氏(15%)、ブッティジェッジ氏(10%)の順だった。誰が大統領選挙でドナルド・トランプ氏に勝てるかという問いに対しては、バイデン氏(42%)が1位で、ウォレン氏(20%)、サンダース氏(14%)、ブッティジェッジ氏(2%)が続いた。
(注1)調査の実施時期は10月30日~11月5日、対象者はアイオワ州の民主党党員集会投票予定者698人。
(注2)調査の実施時期は10月17~21日、対象者は全米の有権者1,587人、うち民主党支持者は713人。
(松岡智恵子)
(米国)
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