国家経済開発庁、マニラ空港拡張事業などを承認

(フィリピン)

マニラ発

2019年10月10日

フィリピン国家経済開発庁(NEDA)のアーネスト・ペルニア長官は10月1日、NEDA投資調整委員会(NEDA-ICC)が、マニラ首都圏のニノイ・アキノ国際空港(NAIA)の拡張事業に加え、複数の数十億ペソ規模のプロジェクトの実施を承認したと発表した。

ニノイ・アキノ国際空港の拡張工事には、1,020億ペソ(約2,142億円、1ペソ=約2.1円)が投じられる。アボイティス・インフラキャピタル、ACインフラストラクチャー・ホールディングス、アライアンス・グローバル・グループ、アジアズ・イマージング・ドラゴン、フィルインベスト・ディベロップメント、JGサミット・ホールディングス、そしてメトロ・パシフィック・インベストメンツの7つの地場財閥を中心としたコンソーシアムによって実施され、既存のターミナルの改修、拡張、連結に加えて、エアサイド区域のアップグレードや商業施設の開発に事業費が充てられる。今後、ドゥテルテ大統領を理事長に置くNEDAの理事会で審議される。

ニノイ・アキノ国際空港の拡張工事以外には、(1)公共事業道路省(DPWH)によるパサカオ~バラタン間海岸高速道路、(2)マニラ首都圏の水道や下水処理場、そしてイポ・ダムからラメサ・ダムまでの配水システムの改修事業、(3)アジア開発銀行(ADB)からの114億6,000万ペソの追加融資、(4)米国国際開発庁(USAID)による貧困層に対する健康増進事業、(5)農業省の地方開発事業に対する、世界銀行からの融資の2年間の延長などが承認された。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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