ブラック ジャック ブラック クイーン

(ウズベキスタン、ロシア)

タシケント発

2019年10月02日

モスクワで9月24~27日に開催された食品見本市「ワールドフード・モスクワ(WFM)」では、日本食の輸出を図る日本企業のほか、日本企業と協業するウズベキスタン企業が出展し、第三国のロシアで市場調査と販路拡大を実施した。食品分野でウズベキスタン企業が日本企業とのコラボレーションをうたい、近接する大消費地ロシアで販促を行うのは今回が初めて。

出展したのは、ウズベキスタン・タシケント州にドライフルーツと乾燥野菜の工場を建設中の「アクセント・ウェイ・トレーディング」。日本の冷凍・乾燥食品輸入商社大手ヒガシマルインターナショナル(本社:東京都中央区)の技術支援を得て、現在、日本向け製品の製造・販売の準備を進めている。

WFMでのアクセント・ウェイ・トレーディングのアピールポイントは「ウズベキスタンの製品を日本の品質で」。同社は「TellUs(テルアス)」と名付けたブランドを立ち上げ、5種類のフルーツと11種類の野菜サンプルを作成し、展示会に臨んだ。ロシアでは「日本ブランド」への信頼が絶大だ。同社製品のセールスポイントを聞いて足を止めるロシア人来場者は多く、サンプル試食後、「全く想定外の風味」「色が統一され美しい」「ロシアでの早い小売り化を期待する」など非常に高い評価を得た。同社は日本側の支援を得ながら、製品に関心を示した地場大手を含む多くのロシアなどの企業の選別をしつつ販促を積極的に進めていく。

アクセント・ウェイ・トレーディングのボゴディル・ミリスロモフCEO(最高経営責任者)は9月27日、ジェトロのインタビューに対し、「今回は新しい経験としての出展だったが、来場者に大変喜んでもらった。ロシア向けにも積極的に売り込みを図り、将来的には欧州にも販路を広げたい」とコメントした。日本側パートナーのヒガシマルインターナショナルの島本智宏バンコク駐在員事務所長は「ウズベキスタンの野菜・フルーツの素材のポテンシャルの高さをあらためて感じた。日本の顧客にも安心・安全でおいしいものを届けていきたい」と述べている。

写真 アクセント・ウェイ・トレーディングのミリスロモフCEO(中央)、ヒガシマルインターナショナルの小松ゆか副社長(左)、島本バンコク事務所長(右)(ジェトロ撮影)

アクセント・ウェイ・トレーディングのミリスロモフCEO(中央)、ヒガシマルインターナショナルの小松ゆか副社長(左)、島本バンコク事務所長(右)(ジェトロ撮影)

(高橋淳)

(ウズベキスタン、ロシア)

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