米カリフォルニア州知事、大規模な山火事発生で州全体に緊急事態宣言、計画停電も29日から開始
(米国)
サンフランシスコ発
2019年10月31日
10月23日に米国カリフォルニア州ソノマ郡などで発生した山火事(注)を受けて、ニューサム知事は27日、州全体に緊急事態宣言を出した。カリフォルニア州森林管理・防火局によると、山火事はソノマ郡やロサンゼルス郡など複数の地域で発生している。
中でも、ソノマ群で発生した山火事は規模が大きい。カリフォルニア州によると、10月27日の緊急事態宣言の発表時点で、ソノマ郡で発生した山火事は3万エーカー以上(約1億平方メートル以上)と広い範囲に広がっている。また、20万人以上が避難を余儀なくされ、数百の建物が被害を受ける恐れがあるという。さらに、火事による焼失範囲は、翌28日には最大7万6,000エーカー超に拡大している。
ニューサム知事は緊急事態宣言の中で、「私たちは、あらゆる利用可能なリソースを配備し、さまざまな機関と連携しながら、火災に対応し続けている」と述べ、避難エリアの住民に公的機関や緊急対応要員からの警告に注意を払うように呼び掛けた。
また、カリフォルニア州の電力会社PG&Eは、火事の拡大を防ぐため、10月29日からカリフォルニア州の32郡で計画停電を開始した。ソノマ郡に所在する企業に話を聞いたところ、「停電でインターネットを含めて電気が何も使えない。しばらくホテルで生活する」とのことだ。また、サンタクララ郡では、小売店で販売されているポータブル発電機が品切れになっているという。さらに、サンマテオ郡では、同エリアに所在するインキュベーション施設GSVLabでも停電が発生(10月29日中に復旧)するなど、ビジネス活動にも影響が出ている。
日本の外務省は10月29日、ブラック ジャック 勝率安全ホームページに今回の山火事についてブラック ジャック 勝率を掲載し、警戒を呼び掛けている。
(注)火災が発生した道路名に即して、現地では「Kincade Fire」という通称で報道されている。
(石橋裕貴)
(米国)
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