ドゥテルテ政権発足以降、3年連続で犯罪件数が減少
(フィリピン)
マニラ発
2019年09月20日
フィリピン国家警察は、2019年1月から8月までのフィリピン国内の犯罪発生件数が30万7,091件で、前年同期比6.0%減少したと発表した(表参照)。
2016年6月にドゥテルテ政権が発足して以降、1~8月の犯罪発生件数は、2016年が39万3,150件、2017年が36万5,716件、2018年が32万6,572件、2019年が30万7,091件と3年連続で犯罪発生件数は減少している。通年での犯罪発生件数も、2016年は58万4,833件、2017年は52万641件、2018年は49万393件と2年連続で減少している。
ドゥテルテ政権発足以降の犯罪発生件数の減少傾向に関して、フィリピン国家警察は、ドゥテルテ大統領による麻薬を含む違法ドラッグの取り締まりや、一貫した犯罪防止キャンペーンが実を結んでいると説明した。
フィリピンでは、クリスマス商戦が始まり消費が活性化する9月から12月にかけてが最も犯罪が多発するといわれるが、統計では、ドゥテルテ政権発足以降はそうした傾向は見受けられない。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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