日系部品メーカーのハマダ、ミャンマーで着々と地歩固める

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2019年09月30日

自動車用精密加工部品メーカーのハマダ(広島県府中町)は、ミャンマーでの市場性が高まってきたとして、現地合弁企業テインテー・ハマダ・プレシジョン・ミャンマー(THHPM)の製造ライセンス申請の準備に入った。同社は2017年に現地企業テインテー(TH)と、現地製造業への技術コンサルティングを目的としてTHHPMを設立した。ハマダはミャンマーでの自動車部品などの現地調達化のポテンシャルを見据えて進出しており、当初の構想が着実に動き出している。

THはもともと、自動車部品や農機具、建機などの修理部品を加工することを得意とする。特に高い技術を要するといわれるハイポイドギアなどギアの加工では、他社で修理が困難だった部品が持ち込まれるほど技術面への信頼度が高い。ハマダはTHの工場をTHHPMの製造部門の一部として活用する計画で、技術力の向上や工場内の環境整備に取り組む。例えば、その一環として2017年12月にマシニングセンタを導入し、精密加工技術を磨くとともに、5S活動を通じて品質改善に努めている。

写真 TH社で使われる歯切り(ハマダ提供)

TH社で使われる歯切り(ハマダ提供)

その効果もあり、THHPMは、当地で日産車を生産するマレーシア資本のタンチョンモーター・ミャンマーから日産車部品の現地調達先候補の評価を受け、2018年10月にサプライヤー登録書を提出した。2019年に入り、当地の日系配電機器メーカーから、これまで日本に手配するしかなかった治具部品製作・修理を受注。また、当地の日系機械製品メーカーが中国から調達していた量産品用組み立て部品の見積り依頼も受けている。いずれもオンライン カジノ ブラック ジャック調達から現地調達に切り替える動きだ。

日系製造業は部品などの現地調達先として、品質の信頼できる日系企業にこだわっており、今後予想される自動車部品の現地調達化に向け、ハマダのさらなる事業拡大が注目される。

(草苅貴)

(ミャンマー)

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