筑波大学発ベンチャーのアレナビオがチュニジア進出

(チュニジア)

パリ発

2019年08月06日

筑波大学発のベンチャー企業アレナビオとチュニジアのハービオテックは7月30日、オリーブ木の活用に関する合意書を締結した。国営チュニジア通信(TAP)が同日報じた。報道によると、アレナビオがハービオテックに出資し、オリーブ木を利用した派生製品の開発・製造拠点を建設する。アグロビジネスの研究成果の事業化を支援する日本戦略投資が90万ドルを提供する。

チュニジアは、オリーブ作付面積がスペインに次いで世界2位(2015年)、オリーブオイルの輸出量は世界最高(2015年)で、世界有数のオリーブ産地だ。オリーブオイルの輸出額は年5億ドルほどで、チュニジアの農水産品輸出額の半分を占める。他方で、高付加価値商品や有機商品の生産拡大が期待されているものの、水資源が限られること、技術的課題があることから、十分な灌漑が整備できていない。現地スタートアップのアイ・ファーミングが提供するセンサー「フィト」(2019年3月調査レポート参照PDFファイル(5.4MB))などのスマートツールや地下灌漑など、新たな技術の導入が期待されている。

(ピエリック・グルニエ)

(チュニジア)

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