中国の上半期の自動車販売台数は12.4%減に
(中国)
上海発
2019年08月01日
中国の2019年上半期(1~6月)の自動車販売台数は、約1,232万台と前年同期比12.4%減と大幅に落ち込んだ(表1参照)。6月単月では、前年同月比9.6%減の約206万台となり、前月(16.4%減)より減少幅が6.8ポイント縮小した。
6月に減少幅が縮小したことについては、ガソリン車に対して7月1日から中国の主要都市で排ガス規制の「国6」が導入されるため駆け込み需要があったこと、新エネルギー車(NEV)についても6月26日以降NEVに対する補助金が減額されることから駆け込み需要があったとみられ、7月以降もこの傾向が続くかは予断を許さない。
2019年の中国市場全体の販売台数見込みについては、業界団体である中国自動車工業協会(CAAM)は2018年と同等という見方を示していたが(関連ブラック ジャック ディーラー)、上半期の販売状況を受けて、CAAMは2019年の販売台数見込みを前年比4.7%減の2,668万台と下方修正した(「オートモーティブニュースチャイナ」7月25日、表2参照)。
ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)、米国・ゼネラルモーターズ(GM)との合弁会社を有し、中国最大の自動車メーカーである上海汽車は、自社の年間販売台数見込みを当初目標から8%減の654万台に引き下げた、との報道もある(「オートモーティブニュース」7月19日)。
ホンダやトヨタなど販売台数を伸ばす日系メーカーもあるが、2019年通年の中国自動車販売台数が2年連続の減少になるのかや、地方政府による買い替え促進策の具体化などが注目される。
(高橋大輔)
(中国)
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