煙台市で日中韓の青年イノベーションフォーラム開催
(中国)
青島発
2019年07月05日
山東省煙台市(注1)で6月24日、「日中韓青年イノベーションフォーラム」(中国名:中日韓青年創新創業論壇)が開催された。中華全国青年連合会、中国国際商会、日中韓三国協力事務局の3者が主催した。
煙台市の陳飛市長は冒頭、「煙台市は大衆創業、万衆創新(大衆による企業、万人によるイノベーション)を推進し、高い水準の発展を目指している。高い志を持った青年起業家に煙台市に来てほしい」とあいさつした。
日中韓三国協力事務局(注2)の山本恭司事務次長は「中国の各地でイノベーションを促進する政策が実施され、優れた効果を上げている。フォーラムを通じて、日中韓3カ国が協力し、新時代のイノベーションを創出してほしい」と期待感を表した。
フォーラムには、煙台市の張術平・共産党煙台市委書記や、中原邦之駐青島総領事らも出席し、政府関係者や専門家、若手起業家など、日中韓から約300人が参加した。フォーラムではセミナーのほか、3カ国の青年代表による「煙台イニシアチブ」の読み上げなどが行われた。
今後の協力に関し、日系企業と煙台市政府が調印
フォーラムの開催に合わせ、各種協議の調印式も行われた。煙台市政府と煙台市投資促進センターが丸紅(青島)と全面的な戦略合作協議、中節能(煙台)国際節能環保が三菱電機(中国)と合作枠組み協議などの調印を行った。そのほかにも各種協力に係る調印があり、契約額は計27億元(約432億円、1元=約16円)に達した(「煙台青年融媒体中心」6月25日)。
(注1)煙台市は、青島市、済南市に次ぐ山東省第3の産業都市。進出日系企業数は373社で、青島市974社に次いで2番目に多い(平成30年度外務省「ブラック ジャック ゲーム ルール在留邦人数調査統計」)。
(注2)日中韓3カ国政府によって2011年9月に設立された国際機関。
(田中正義)
(中国)
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