グーグルがチリ・サンティアゴに第2のデータセンター設立を計画

(チリ)

サンティアゴ発

2019年07月29日

7月19日付「エル・メルクリオ」紙によると、米国IT大手のグーグルがチリの首都サンティアゴ南西のサンベルナルド区とセリージョス区の境に、23ヘクタールに及ぶ新たなデータセンターの設立を計画している。同データセンターの設立に伴う投資額は2億ドルに上る見込みで、既に同社は今週、チリ国内の環境評価局(SEA)での許認可手続きを開始している。

グーグルの公式サイトによると、同社にとって中南米地域初のデータセンターはサンティアゴ北部のキリクラ区の拠点で、2015年から本格的な操業を開始している。2018年にキリクラ区の拠点拡張発表のための式典を開催し、同式典にはピニェラ大統領が参加したことで注目を集めた。式典でピニェラ大統領は、グーグルを目覚ましい技術革新の中心となっている企業と評し、同社の事業拡大により第4次産業革命がチリに訪れようとしている、と述べた。

今回の報道により、2018年までのグーグルの既存拠点拡張路線が、新規拠点設立路線に切り替わったこととみられるが、いずれにせよ、同社のチリ国内における投資額の増大が見込まれる。新規拠点の着工時期は、環境評価局での手続きの後、2020年1月に予定されている。

(佐藤竣平)

(チリ)

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