工業団地とジブチ国境を結ぶ高速道路が完成、物流改善に期待
(エチオピア)
アディスアベバ発
2019年07月01日
エチオピア東部のディレダワとジブチ国境近くのデウェレを結ぶ220キロの有料高速道路が完成し、6月16日に落成式が行われた。両都市間の所要時間は、これまでの10時間から4時間に短縮されるという。
建設したのは中国の中地ブラック ジャック サイト集団(CGCOC)で、52億ブル(約192億円、1ブル=約3.7円)の建設費は中国輸出入銀行が85%、エチオピア政府が15%を出資した。「エチオピア・ヘラルド」紙(6月21日)によれば、「一帯一路」構想のプロジェクトの1つとされる。
エチオピアで中国が建設した有料高速道路は、これが2本目。1本目は首都アディスアベバとアダマを結ぶ85キロで、物流の要となるモジョ内陸コンテナデポやアダマ工業団地への移動を容易にしている。
今回完成した道路は、ディレダワ工業団地への物流を改善するとみられる。ディレダワ郊外に整備された同工業団地は、ジブチ港に近いことから輸出入に有利だとして、エチオピア政府の期待は高い。ディレダワでは、エチオピア船舶物流サービス公社も約6,900万ドルの予算を投じて内陸コンテナデポを整備している(「エチオピア・ヘラルド)紙6月15日)。インフラ整備の進展が、外国投資流入を通じた地域経済の発展や、貿易円滑化と輸出増加につながるか注目される。
(関隆夫)
(エチオピア)
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