上半期で外国企業の進出が大幅増

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年07月19日

2019年上半期にウズベキスタンに進出した外国企業数が大幅に増加している。国家統計委員会の発表によると、7月1日時点のウズベキスタン国内の外資系企業数は9,014社となり、2018年末から43.2%(2,720社)増加した(図1参照)。

図1 ウズベキスタンにおける外国資本を含む企業数

9,014社の内訳は、4,618社が地元資本との合弁企業で、4,396社が単独資本だった。半数を超える5,427社が首都タシケント市、周辺のタシケント州(987社)、第2の都市サマルカンド(465社)など大都市を中心に所在しており、2019年上半期に新規に設立された外資系企業についても、54%の926社がタシケント市を選択している。

2019年上半期に進出した外資系企業の国別では、中国(289社)、ロシア(251社)、トルコ(231社)、カザフスタン(179社)、韓国(115社)の順で、アフガニスタン、インド、ドイツ、ウクライナ、アゼルバイジャンの企業なども新規に進出している。ちなみに、7月1日時点での国別進出企業数は図2のとおりで、ロシア(1,631社)、中国(1,381社)、トルコ(1,081社)、韓国(727社)、カザフスタン(671社)の順となっている。

図2 外国資本を含む企業の国別企業数

進出分野別では、工業527社(30.7%増)、燃料501社(29.2%増)、建設195社(11.4%)、農林水産144社(8.4%)、保健・社会サービス29社(1.7%)、ブラック ジャック ディーラー ルール通信38社(2.2%)、輸送・倉庫42社(2.4%)、ホテル・外食70社(4.1%)となった。

ウズベキスタン政府の石油・天然ガス分野の産業戦略策定に参画するボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は5月に発表したレポートで、「ウズベキスタン政府は各種規制・障壁の撤廃を進めており、外国資本にとって開かれた市場になりつつある」と、政府の経済改革姿勢を評価している。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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