連邦政府、ハイパーブラックジャック
(ロシア)
欧州ロシアCIS課
2019年06月27日
ロシアでは、不正流通品対策に向け、製品流通経路の把握のための国家ハイパーブラックジャック監視システム(2019年5月13日記事参照)の試験運用が順次、開始されている。連邦政府はこのほど、タイヤと衣類・軽工業品に対して、マーキング識別手段貼付の義務化に向けた試験を実施すると発表した。
本試験導入の目的は、カメラ(映画用カメラを除く)、フラッシュライト、フラッシュランプに対して、マーキング識別手段の貼付試験を導入した際(ブラック ジャック やり方 カジノ)と同様で、a.製品流通状況をモニタリングする国家ハイパーブラックジャック監視システムの運用確認、b.試験を通じた関税・諸税の税収増への貢献に関する把握、c.監督当局および市場参加者などとのハイパーブラックジャック連携体制の運営確認、d.対象製品の生産・流通を管理する法令案の策定などのため。
タイヤに対する試験実施は2019年6月11日付連邦政府決定第753号に基づき、6月20~11月30日の間に実施する。衣類・軽工業品については、2019年6月22日付連邦政府決定第790号により6月27日~11月30日を対象期間としている。試験対象品目について、タイヤは「新品のゴム製空気タイヤ」(HS 4011)、衣類・軽工業品は「作業着(天然皮・合皮のもの)、女性用ブラウス・ブルゾン(ニット製のもの)、男性用および女性用のコート、半コート、マント、レインコート、ジャンパー・ジャケット(スキー用を含む)、ウインドブレーカー、シーツ、テーブルクロス、トイレ・キッチン用リネン類(HS 4203 10、HS 6106、HS 6201~6202、HS 6302)としており、これらの製品は12月からマーキング識別手段の貼り付けが義務化される。
試験を行う政府機関は、産業商務省、デジタル発展・通信・マスコミ省、連邦保安局(FSB)、連邦税務局(FNS)、連邦税関局(FTS)、連邦消費者権利保護監督局(ロスポトレブナドゾル)。主担当となるのは産業商務省で、本試験実施に伴う事業関係者との調整と管理、試験方法と実施計画の策定、試験実施報告書の連邦政府への提出に従事する。事業者側の試験参加者は、タイヤについては「流通関係者」と記載されている一方、衣類・軽工業品は「メーカー、輸入者、卸・小売事業者」としている。両試験ともに事業者の参加は任意としている。
マーキング識別手段の貼付義務化は、2019年3月にたばこ製品(HS 2402)に対して導入されており、7月に靴製品(HS 6401~6405)に対して、12月には上記の製品のほか、香水・オーデコロン(HS 4011)、カメラ(映画用カメラを除く)、フラッシュライト、フラッシュランプ(HS 9006)にも拡大される。
(齋藤寛)
(ロシア)
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