オープンブラック ジャック 勝率ンド面接用のAIロボットを世界で初導入
(スウェーデン)
ロンドン発
2019年06月03日
スウェーデンの首都ストックホルムの北西部に位置するウップランズブロー市は5月23日、採用面接時に人工知能(AI)ロボット「テンガイ(Tengai)」を導入すると発表した。テンガイは、オープンブラック ジャック 勝率ンド(偏見のない)な面接を、完全自動で実施することができ、同市によると、自治体での採用活動時に導入されるのは今回が世界初となる。
ウップランズブロー市は、デジタル化の促進と新技術およびAIへの投資を行っており、今回のAIロボット「テンガイ」導入はその一環。同製品は、人材派遣会社のTNGとソーシャルロボット・プラットフォームのスタートアップ、ファーハット・ロボティクス(Furhat Robotics)により共同開発され、TNGから世界初の面接用のAIロボットとして発売されたばかりだ。同国では、公平な採用審査に向けて偏見のない採用プロセスへの関心が高く、同ロボットの導入の後押しにつながった。
採用面接のプロセスの全てが、テンガイによって行われるわけではない。同市への採用希望者はTNGのウェブサイトを通じて匿名で申し込みをし、能力テストを実施する。その後、TNGの採用スペシャリストによる審査があり、一定基準に達した申込者がテンガイとの面接を行う。この面接では、特に申込者のソフトスキル(注)と個人的資質が評価される。その後に、合格者は同市との対人での最終面接に進む。
ウップランズブロー市のカール・オランデル市長は「デジタル化の可能性とAI内の最新のテクノロジーを活用して、市はロボットを使った、偏見がなく公正な採用活動を試みる。この先進的取り組みに参加することは大変エキサイティングなこと」とし、採用業務のさらなる改善につながることに期待を示した。
テンガイの開発を行ったファーハット・ロボティクスは、スウェーデン王立工科大学発のスタートアップ企業で、同大学のスタートアップ・プロジェクトの中でも最も成功している企業とされている。同社は、案内用ロボットの開発も手掛け、5月31日まで東京駅でフィールドテストを実施し、2020年東京オリンピック期間中における都内の地下鉄での運用を目指している。
(注)創造的な問題解決能力やチームとのコミュニケーション能力など、どのようにタスクを遂行するか、またどのような人であるかを示す技能。
(篠崎美佐、鵜澤聡)
(スウェーデン)
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