メルコスール・EFTA、第9回FTA交渉を実施、ほぼ合意に達する
(メルコスール、EFTA)
ブエノスアイレス発
2019年06月26日
メルコスール加盟国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)と、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国(アイスランド、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン)との自由貿易協定(FTA)締結に関する第9回交渉が6月11~14日、スイス・ジュネーブで行われた。
今回、まだ合意に至っていない全ての項目について交渉を行った。前回交渉までで既に半分以上の項目で合意に達している(2019年5月27日記事参照)。アルゼンチン外務・宗務省の発表によると、各項目における双方の利益の全体的なバランスが詳細に検討され、市場アクセス、サービス貿易、投資、政府調達分野における妥結に向けて交渉が進められた。政府調達に関しては専門家レベルの交渉が終了、電気通信サービスに関する付属書については合意に至ったという。なお、EFTAのプレスリリースによると、原産地規則や知的財産、貿易と持続可能な開発、貿易の技術的障壁(TBT)、衛生植物検疫措置(SPS)などについても交渉が行われた。メルコスールとEFTAの双方が協定の早期締結を目指している。
アルゼンチン外務・宗務省によると、アルゼンチンおよびメルコスール全体で、近年、EFTAとの貿易収支は黒字を維持している。また、アルゼンチンとEFTAとの貿易は工業製品が中心だという。メルコスール加盟国はFTAを締結することで、EFTAとの貿易や投資がさらに増加、多様化することを期待している。
(高橋栞里)
(メルコスール、EFTA)
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