サハリンで地元企業がヒルトンホテルを開業する計画

(ロシア)

モスクワ発

2019年06月24日

ロシア極東・北極圏発展省の発表(6月7日)によると、地元企業のブリリアントとヒルトン・システムズ・ソリューションズが、ヒルトンブランドのホテル運営に関するフランチャイズ契約を締結した。ブリリアントは、ユジノ・サハリンスクに設置された特区、優先的社会経済発展区域(TOR)「山の空気」の入居者として登録されている。同社は15億ルーブル(約25億5,000万円、1ルーブル=約1.7円)を投じて、4つ星ホテル「ダブルツリーbyヒルトン」を2021年に開業する計画だ。

発表によると、建設地はユジノ・サハリンスク南部で、スポーツ施設「アレーナ・シティー」、ショッピングセンター「シティー・モール」や空港に近いミール大通り沿いとなる予定。ホテルは9階建て、客室数は150室、レストランやフィットネスセンター、会議場も併設させ、サハリン州で行われるMICE(注)需要も取り込む考えだ。

サハリンでは、北海道の丸新岩寺が現地に合弁会社を設立、2017年からユジノ・サハリンスク市内で温泉施設「ほのか」を建設中だ。当初、2018年開業の予定だったが、地元メディア「サハリン・インフォ」(5月24日付)によると、今のところ2019年第3四半期(7~9月)の開業を目指して建設が進められている。

(注)企業などの会議(Meeting)、企業などの行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会などが行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を取ったもので、集客の見込めるビジネスイベントの総称を意味する。

(タギール・フジヤトフ、浅元薫哉)

(ロシア)

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